転職のベストな時期はいつ?春と秋が注目される理由

1年の中で転職するのにベストな時期は一般的に、「春と秋」とされています。なぜ春と秋が転職によいのかその理由についてご紹介します。また、20代・30代といった年代別の転職活動の特徴、さらに活動期間の目安や流れについてご説明します。転職に関心をお持ちの方は、少しでも転職活動がスムーズに進められるようぜひ参考にしてください。

春と秋が転職に向いている時期と言われる理由

春が適している理由は新年度が始まる時期ということにあります。通常、人事異動や社内体制の変更などは4月の新年度開始に合わせて行われます。それに伴って人材の補充や導入が必要になり、2月から4月にかけて求人数が増加するため、転職活動に有利とされています。しかも、「もしよい人がいれば」ということではなく、「絶対にこれだけの人数が必要」という事情があるため、応募側にとってハードルが下がる点も見逃せません。

一方、秋が適しているのも同様の理由です。秋は年度後半のスタートの時期で、やはり人員の補充や導入の必要性が生じます。一般に8月から10月にかけて求人数が増加します。またいわゆる「レア求人」がよく出る時期でもありますので、そうした点でもおすすめです。

いつ転職するのがベスト?タイミングを計るポイント

では、ほかの時期は転職には適していないのでしょうか。他の時期にも違ったメリットがあります。

実際のところ、現職の状況によっては必ずしも春や秋に転職できるとは限らないでしょう。それに「心機一転、新年度からスタートを切りたい」というのは、多くの人が思うことでもあります。求人数が多いけれどライバルが増える時期でもあり、よりしっかりした準備や対策が必要です。そのため、あえてこの時期を外すという方法もあります。

また、「ボーナスや年末調整を受けてから転職する」というタイミングもあるでしょう。ボーナスをもらうのともらわないのとでは、収入に大きな差が出ることが考えられます。また、年末調整を受けていないと毎月給与から支払っていた税金の調整ができません。多く支払っていた場合、自分で確定申告をしなければ還付される金額が戻ってきません。そういう点も考えて、時期を決めていくのも方法です。

年代別!転職活動の特徴

年代によって、転職活動への取り組み方は違ってきます。20代と30代の場合について取り上げてみます。

20代前半での転職

20代前半は、社会人経験3年未満の「第二新卒」が多い年代です。「経験は少ないものの、まだ色がついておらず、扱いやすい」ということから、企業も積極的に採用しています。また「即戦力」より「将来性」が重視されるので、求められるスキルもそれほど高くはありません。そうした点からも、異業種・異職種への転職を目指すには適した年代と言えるでしょう。

ただ、あまりにも在職期間が短いと、印象が悪くなる可能性があります。「石の上にも三年」というように、新卒で入った会社には、できれば23年は勤めたいところです。そのうえで「次のステップに」というほうが、アピールもしやすいはずです。在職期間が短い場合は、「いかに説得力のある退職理由を説明できるか」ということがカギになるでしょう。

20代後半での転職

20代後半は、ある程度経験を積んで自分の志向や適性なども見えてくる年代なので、転職を考える人も多く見られます。また企業側にとっても、まだ年齢的には若く、そこそこ実績もあるので「将来の幹部候補生」としてニーズがある年代です。そのため、今と同じ業種や職種でステップアップを目指すのに適した年代と言えるでしょう。

一般的に、20代で培ったスキルや経験が、その後のキャリア形成の基礎になると言われています。そのため30代に入ると、未経験の業種や職種への転職は難しくなる傾向があります。「キャリアチェンジも視野に入れている」というのであれば、ぜひ20代のうちにチャレンジしておくのがおすすめです。

30代での転職

多くの場合、30代になると、社内でのポジションは「若手」から「中堅」へと変わります。そして、「将来性」ではなく「即戦力」が求められるようになります。もはやスキルや経験はあって当たり前であり、それを前提として「会社に対してどのような貢献ができるのか」を、具体的にアピールしなければなりません。また「将来の」ではなく「現実的な」幹部候補ということになるので、管理能力やその経験も問われます。

20
代に比べ転職の難易度は高くなる30代では、明確な理由もないのに安易に転職を考えることはおすすめできません。単に「自分の実力を試したい」というような漠然とした理由では、とても通用しないでしょう。一方で、この年代の社員を必要としている企業も多くあります。「自分に対する自信」と「将来に対する確信」があるのなら、大いにチャレンジしてみる価値はあるでしょう。

まずは計画!転職を成功させるには流れをチェック

時期が決まったら、いつから活動を始めるか、具体的なスケジュールを立てましょう。一般に転職活動に必要な期間は「3か月程度」とされています。ですから、例えば、4月から新たなスタートを切りたい場合は、年が明けたら活動を始めるようにするとよいでしょう。

転職活動の流れは、おおむね以下のようになります。
1.
 自己分析など、会社選びの準備を行う
2.
 応募する会社を決める(ここまで、1か月程度)
3.
 応募し、選考を受ける(1か月程度)
4.
 採用が決まったら、現在の会社の退職手続きを行う(1か月程度)
5.
 転職先に入社

これは、あくまで「現職と並行しながら転職活動を行う」場合の例で、「先に会社を退職し、転職活動に専念する」という進め方もあります。それぞれ一長一短があるので、自分の状況や適性なども考慮に入れて決めるとよいでしょう。

まとめ

転職は、特に理由がなければ、求人数が多くなる「春」か「秋」に行うのがよいでしょう。ただ当然のことながら、「春や秋なら、誰でも転職できる」というわけではありません。何月に始めても、転職の目的や転職に対する考えがしっかりしていなければ、よい結果にはつながりにくいものです。一番大切なのは転職に対する意識ですので、まずは自分の現状と今後について冷静に考えてみましょう。